ハラミュージアム・アーク

原一族のアートへの情熱は原美術館の現ディレクターである原俊夫の祖父である原六郎にまで遡ることができる。日本の工業化に重要な役割を果たした原六郎は熱心な美術品収集家であり、彼の集めた数多くの素晴らしい東アジアの伝統芸術は原美術館アークの觀海庵の最新の収蔵物となっている。

今年25周年を迎える原美術館の別館であるハラミュージアム・アークは日本有数の現代美術のプライベート・コレクションであり、その一部は『Somone Like You – 原美術館コレクション』として展示される。ポートレイトというテーマを様々な角度から巡る展示はフランシスカ・ウッドマン(Francesca Woodman)、 佐藤時啓、米田知子、横尾忠則、マックス・シュトライヒャー(Max Streicher)、ミランダ・ジュライ(Miranda July)など数多くのアーティストを取り上げている。

著名な日本人建築家・磯崎新はこの美術館に意識的に抑えた外観を与えている。自然光を多く取り入れる半開放式の意匠を取り入れながら、磯崎新は内と外の境界を曖昧にし、建築と環境を融合させつつ、完全に中性化された両側の壁を背景にアート作品を配置している。

東京から車でわずか二時間、清々しい山の空気に囲まれ、とりわけ春と秋には景観に恵まれたハラミュージアム・アークは、伝統芸術、現代アート、あるいは単に美しい風景のどれが目的であっても、心身ともに生まれ変わることのできる場所だろう。

Prev / Next 1/