カトリン・コーニング:Glow

「Glow(仮題)」 [=輝き] は束の間の輝きや意図せぬ形で輝きを放っているものに着目した作品で、写されているのは通常ならば輝くことはないものがほとんどだ。この作品は従うべきアジェンダも参照すべき現実の物語も持たない。「リアル」と想像の境界を探りながら、知覚、無常性、そして私たちに与えられた視覚の働きと戯れているのがこの作品だ。

とりたてて特別なものを求めることなく、私はこの作品を毎日撮り続けている。作品のきっかけとなるのは私を振り返らせる身近なもの(アイデア、木、階段、人など)で、それは仕事に向かう途中で目にするガラクタだったり、宇宙についての考えごとだったりする。私にとって振り返るという行為は本質的なものだ。なぜならその行為には愛が関わっている。また、流れ者である私の居場所は常に複数の世界の周縁であり、移ろいこそが私の物語だということもおそらく関係しているだろう。同時に、振り返るという行為は永遠なるものが存在しないということへの理解を深めてくれる。何かを見れば見るほどに、それは今にも過ぎ去ろうとするのだ。「Glow」は時間についての作品であり、時間というものはそれ自身の軸を巡る終わりなき連続の中にあるという私の考えを表している。それは輪のように回帰し、無限の円環に囚われたまま、ただ己のみに働きかける。
 

カトリン・コーニング

Prev / Next 1/