細倉真弓:クリスタルラブ スターライト

本作のタイトルは1992年に群馬県の飲食店「クリスタルラブ スターライト」で起こった売春事件からとられています。
新聞の片隅に記されたその名前―恐らく全国のスナックやキャバクラやラブホテルの類いに無数にあるような―のキラキラとした無意味さが持つ魔力。
実在した“らしい”その場所をめぐる小さなドキュメンタリーと、群馬のホテルや東京のスタジオで撮られたヌード、そして東京と群馬をつなぐ国道17号のネオンサインという3つのモチーフにより、その魔力について考えようとするのが今作です。

 

なかでもモノカラーのシリーズは、モノクロネガをカラーの印画紙で特定の1色のみ、つまり印画紙がもつ6色の感光銀と発色カプラーのどれかに反応させる形で焼き付けることで、ネオンのきらめく夜の国道を歩く高揚感と暗室の中での高揚感をつなぎます。

 

Mayumi Hosokura

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